公認心理師の国家試験 おすすめ勉強術・参考書

高等教育機関で国家試験の指導をしている公認心理師が独断的なアドバイスをします

最初の参考書

過去問が第一という話は、先日しました。

しかし、過去問を解いていると、もう少し広くポイントを覚えておきたいという気持ちになるかと思います。

それは正しいと思います。過去問に出てきている、出てきそうな基礎知識を、まず把握しておきたい。それも大切です。

 

そのために私がお勧めする参考書は、

公認心理師 出る!出る! 要点ブック+一問一答」

 著者:公認心理師試験対策研究会 出版社:翔泳社

 

この本は、とにかくポイントと用語のみ書かれています。詳しい解説はありません。

意味が分からなくても、「そういうこと」と割り切って記憶します。

この、深く意味を追求せずに「覚えてしまう」ということが、国試対策には必要です。よく、「理解しないと覚えられないんです」といって、色々調べたり、自分のノートを作る学生がいますが、ダメです。私の学生には「そんな無駄はやめるように」指導します。でも、こっそり作っている学生がいるのですが、だいたい国試に落ちます。無駄なんです。深く調べたり、ノートを作っても、「覚えていないと国試には一切役に立たない」のです。覚える作業が苦手だから、「理解しないと覚えられない」と言い訳をして、ノートを作って満足しているだけなのです。

「覚える作業」が重要です。でも辛い作業です。覚えるには「アウトプット」が必要です。専門用語を覚えるまで「何度もノートに書く」「何度も口に出して言う」というアウトプット作業を繰り返します。

上述した参考書には重要用語が赤になっており、赤シートを置くと見えなくなるようになっています。すべての用語を覚えるのは難しいと思いますが、うまく使用して覚えましょう。さらに、数が少ないですが、一問一答があるので、確認できるのもいいです。

まずは、この参考書から始めると、国試に出る領域の全体をとらえることもできるので、お勧めします。